多摩六都科学館のプラネタリウム
多摩六都科学館に入るプラネタリウムです。
多摩六都科学館は、小平市、東村山市、清瀬市、東久留米市、西東京市の5市が共同で設置している多摩六都科学館組合が管理する科学館で、指定管理者として乃村工藝社が運営しています。
地下1階地上2階の建物には、サイエンスエッグと呼ばれているプラネタリウムドームと、テーマ毎に5つに分かれた展示室の他、イベントホールや科学実験室、レクチャールームなどが入ります。
1994年3月に開館した多摩六都科学館は、開館当時、現在の西東京市が合併前の田無市と保谷市だったため、六都の名前がついています。展示室は2001年と2013年にリニューアルしており、2024年には開館30周年記念式典も開催しています。
体験型の科学館となっており、「チャレンジの部屋」「からだの部屋」「しくみの部屋」「自然の部屋」「地球の部屋」の5つの展示室では、それぞれ体験しながら学習が出来ます。
建物内には、カフェやミュージアムショップ、154席を備えお弁当の持ち込みも出来る休憩室などもあります。
直径27.5メートル、関東最大のドーム
プラネタリウムは、直径27.5メートルの傾斜型ドームとなっており、234席を備えています。関東のプラネタリウムでは最大となり、オープン時は、世界で4番目の大きさのプラネタリウムでした。
現在も、国内では名古屋市科学館(35メートル、水平型)や、愛媛県総合科学博物館(30メートル、傾斜型)、北九州市科学館(30メートル、水平型)などに次ぎ、世界でも最大級クラスのプラネタリウムです。
オープンは1994年の科学館開館時となり、2011年11月~2012年6月にかけて、投影機なども含めて全面リニューアルされています。投影機とプラネタリウムシステムには、「CHIRON(ケイロン)II・ハイブリッド」を導入しています。
この時に多摩六都科学館に導入された「ケイロンII」は、2012年10月に「世界で最も先進的な光学式プラネタリウム」としてギネス世界認定されました。
23メートルを超える大型のプラネタリウムでは、世界で初めて高精度LED光源を採用。18等級までの約1億4,000万個の星が投影可能となっており、337の星雲星団や、2140の暗黒星雲も映し出します。多摩六都科学館では認定当時、「世界一認定証お披露目会」も開催されています。
大型の傾斜型ドームを活かした、全天に広がる迫力ある星空投影が楽しめます。
大型ドームでの映像番組から生解説まで
投影番組は、約2カ月毎にテーマを変えてプログラムが組まれています。
投影は、平日は午前中に学校や団体向け投影が行われるため午後に2~3回、土日・祝日は1日5回行われます。また通常は番組が組まれていない17:10~の回にも、特別投影が行われることがあります。
番組は、人気キャラクターや季節に合わせた番組などが投影される「大型映像」(約35~45分、星空解説は無し)と、全編が解説員による生解説の「プラネタリウム」(約45分)投影の他、映像番組とスタッフによる今夜の星空解説が行われる「キッズプラネタリウム」(約35分)も上映されます。
毎月1~2回(水曜日に1回、日曜日に不定期)、大人向けプラネタリウムとして、科学的なテーマに加えて文化やアートなど多彩な視点から星空を語る特別プログラムも提供されています。
障害者とその家族や、乳幼児連れでも安心して楽しめる「おもいやりプラネタリウム・大型投影」も毎月投影されています。
ムーンウォーカーで月の重力も体験
5つのテーマに分かれた展示室でも、宇宙や天文に関連する展示が行われています。
チャレンジの部屋では、「月ってどんなところ?」や「宇宙に行くには?」といった、宇宙に関する展示が行われています。人気の「ムーンウォーカー」では、月の重力を実際に体験することが出来、月の砂のレプリカや火星の表面模型、大型のスペースシャトルの模型展示なども行われています。
しくみの部屋では、機械が動く仕組みを学ぶことが出来、地球の部屋では、地球のすがたやその内部のしくみまで、宇宙の中にある星・地球について学べます。
屋外には「天文精密日時計」もあり、天気が良い日には、日時計を体験できます。
小学5年生~中学生を対象として「天文クラブ」(有料)も提供されており、年間で複数回のプログラムの中では、天文関連の工作や実験、ワークショップ、天体望遠鏡による星空観測などが行われています。定員制で募集されるため、気になる場合は募集時期をWebサイトでチェックしてみてください。
休館日は月曜日、観覧付入館券やセット券が販売
多摩六都科学館は、月曜日と年末年始が休館日となっており、月曜日が祝日や振替休日の場合は開館し翌火曜日が休館となります。その他、機器整備の期間で閉館することもあるため、Webサイトでの事前確認が必要です。
プラネタリウムを観覧するためには、観覧付入館券もしくは、セット券が必要となります。
観覧付入館券は、展示室への入館に加えてプラネタリウムまたは大型映像のいずれかが1回観覧でき、セット券は、展示室への入館に加えて、プラネタリウムと大型映像がそれぞれ1回観覧できます。
観覧付入館券は、大人1,040円、小人(4歳~高校生)420円、セット券は大人1,460円、小人530円、展示室への入館のみの入館券は、大人520円、小人(4歳~高校生)210円となります。またプラネタリウムもしくは大型映像の観覧は、大人520円、小人210円の料金で1回追加出来ます。なお3歳以下は無料ですが、チケットは必要となります。
観覧券は当日時間指定により現地で購入します。
なお多摩六都科学館は、東京・ミュージアム ぐるっとパスの対象施設でもあります。
最寄り駅からは距離がありバス利用、駐車場は有料
多摩六都科学館の最寄り駅は、西武新宿線の花小金井駅となり、徒歩では18分ほどの距離となります。
鉄道駅からは距離があるため、公共交通機関の場合は、バスでの利用となります。
花小金井駅もしくは西武新宿線・田無駅からは、西東京市のコミュニティバス「はなバス」の「第4北ルート」に乗り、「多摩六都科学館」が最寄りのバス停となります。
西武池袋線やJR中央線の駅からは、西武バスもしくは関東バスでアクセスできますが、それぞれの最寄りバス停は、徒歩で10分以上かかる場所が多くなります。
駐車場は普通車170台分が利用できます。入庫後30分は無料ですが、以降は30分100円(1日最大700円)の有料となります。なお、駐車料金の支払いは現金のみとなるため、注意が必要です。