
2026年3月3日は皆既月食が起こります。東京でこの皆既月食を見るためにはどうすれば良いでしょうか?
難しい準備は要りません。「空が広く抜ける場所を選び、強い光を背にする」。
まずはこの基本だけ押さえれば、東京23区内でも赤い月を十分に楽しめます。あとは防寒と安全の配慮、そして少しの段取りです。
▼皆既月食とは?についてはこちらも▼
1. 3月3日の進行(東京の目安)
・18:49 部分食開始(東の低空)
・20:04 皆既食開始(赤みが強くなる)
・20:33 食の最大
・21:03 皆既食終了
・22:17 部分食終了
序盤は高度が低く見えにくい時間帯ですが、20時台は見やすい高さに達します。仕事や学校のあとでも間に合うスケジュールです。
2. 東京23区で見やすい環境の選び方
観察地の条件は(1)空が広い視界(2)強い光源を背にできる(3)安全の3点です。
・河川敷・大きな水辺:対岸の光を正面にしない立ち位置を選び、街灯は背中側へ。
例:荒川・多摩川の広場、隅田川のテラス、湾岸の水辺広場 など。
・大規模公園の開けた広場:木立の影に入ると園路照明を避けやすく、視界を確保できます。
例:芝生広場、陸上競技場外周、池のほとり(立入可の範囲で)。
・湾岸エリア:海側に視界が抜ける場所を。施設照明は必ず背に。
※立入ルール・開放時間は事前確認を。
・高架歩道・屋上庭園:上向き光が少なく、見通しが良い場合があります。
※開放時間・撮影可否を確認。
コツ:最初に「まぶしい光源を背にできる」立ち位置を決めてから、三脚やチェアを設置するとスムーズです。月は皆既前後、東->南東->南へ移動します。これらの方向に十分な抜けがある場所が快適です。
3. 当日の最終チェック
空の状態
・雲量:流れが速い夜は一時的な晴れ間が期待できます。
・透明度:遠景の建物の輪郭がくっきり見えれば良好。
・風:体感温度が下がるため、防寒を1枚追加。
安全・マナー
・立入禁止・私有地に入らない/施設ルールを順守。
・足元は赤色ライトで最小限に(周囲の暗順応を守る)。
・音量配慮・ゴミは持ち帰り。
持ち物(最小構成)
・防寒:ダウン、帽子、手袋、厚手ソックス+カイロ(腰・つま先)
・チェア or マット+ブランケット(首・肩を温めると長時間の観察が楽)
・赤色ライト(白色光は暗順応を失います)
・温かい飲み物(保温ボトルで)
・双眼鏡(8~10倍 × 40~50mm 程度が扱いやすい)
4. 見え方を高める実践ポイント
・暗順応(20~30分):現地到着後はスマホ画面をなるべく見ない/輝度を最低に。
・遮光の工夫:皆既中の月は暗く赤いので、建物や木で街灯を隠すだけでコントラストが改善。
・周辺の星と一緒に楽しむ:シリウスやベテルギウスなど冬の1等星との対比が美しいため、月だけでなく周囲の空も意識して眺める。
5. 撮影の基本レシピ
スマートフォン
・三脚固定 -> 夜景/長秒モード -> セルフタイマー使用。
・ピントは遠景(∞)へ。月をタップしたら露出を少し下げる。
・デジタルズームは控えめにし、複数枚から最もシャープな1枚を選ぶ。
カメラ
・月アップ:望遠(200-400mm)。目安 F5.6/ISO400-800/1/60~1/200秒(皆既中は1/4~1秒+ISO増)。
・情景+月:広角(14-24mm)。目安 F2.8/ISO1600-3200/2-10秒。
・RAWで保存し、後処理でコントラスト・色温度を微調整。
SNSの記録
・「場所・時刻・色の印象」の3点を書くと臨場感が伝わります。
例)#皆既月食 #2026年3月3日 #東京から星空
6. よくあるつまずきと対処
・建物に隠れて見え始めを逃す:序盤は低空。東の見通しが良い場所へ数十メートル移動するだけで改善。
・街灯がまぶしくて月が見えにくい:立ち位置を微調整し、光を背に。木や建物で遮光。
・寒さで集中力が切れる:首・手首・足首を重点保温。カイロは腰・つま先が効果的。
・雲が流れる:完全な快晴でなくても、10~15分待てば抜ける局面が生まれやすい。
まとめ
皆既月食は、都市部でも印象的に観察できる現象ですが、少しの条件を整えれば、さらに楽しみが増します。
空の抜け・遮光・防寒・安全の4点を押さえ、時刻の流れに合わせて落ち着いて臨めば、東京でも十分に「赤い月」を堪能できます。





