土星で新たに128個の衛星発見 衛星の数は274個に

土星

2025年3月11日、国際天文学連合(IAU)は、土星の周囲に新たな衛星を128個確認し、正式に登録しました。この結果、土星の衛星総数は274個となりました。

この発見は、カナダ・フランス・ハワイ望遠鏡(CFHT)による観測によって判明したもので、すべてが「不規則衛星」として分類されています。

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土星の衛星

土星の衛星は、軌道の特徴によって「規則衛星」と「不規則衛星」の2つのグループに分けられます。

規則衛星

・土星の赤道面に近い軌道を、土星の自転方向と同じ向きで公転する衛星。
・これまでに24個が確認されており、土星最大の衛星タイタンも、このカテゴリーに属する。
・一部の衛星は土星の環の内部に存在し、その形状にわずかな影響を与えている。

不規則衛星

・軌道が大きく傾き、遠方を公転する衛星群。
・今回発見された128個を含め、これまでに250個が発見されている。
・元々土星の周囲に存在していたわけではなく、外部から取り込まれた小惑星や衝突の際に生じた破片と考えられている。

不規則衛星の多くは、比較的最近(1億年以内)に形成された可能性があり、土星の環の起源にも関係している可能性があります。

新たに発見された衛星の特徴

今回衛星を発見した研究チームは、2019年から2021年にかけてもCFHTを用いた観測を実施し、この時には、新たに64個の衛星を確認しています。

この時点で土星の衛星数は146個に増加しました。

さらに2023年に追加観測を行ったところ、128個の小型天体が発見され、今回正式に登録されました。これらの天体はすべて、直径数キロメートル程度の小さな衛星です。

土星の衛星は今回の発見により、274個に達することになりました。

今回確認された衛星はすべて「不規則衛星」であり、太陽系の形成初期に土星の重力によって捕獲された天体であると考えられています。

なぜこれほど多くの小型衛星が存在するのか?

土星にはなぜこれほど多くの衛星が存在するのでしょうか?

研究者たちは、これらの衛星が過去の天体衝突の結果として誕生した可能性を指摘しています。

土星の強い引力によって引き寄せられた天体が、ほかの衛星や彗星と衝突し、破片が飛散。その一部が土星の周囲に残り、小さな衛星として再形成されたとの説です。

また過去1億年以内に、土星で大規模な衝突が発生した兆候も示されており、その影響で無数の小型衛星が誕生したとも推測されています。

今後の調査によって、さらなる衛星の発見も期待されています。土星の衛星系には、まだ解明されていない多くの謎が隠されており、今後の研究が待たれます。

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