初めての天体観測!最低限そろえたい道具と観測方法

天体観測

夜空に輝く星々を眺める時間は、私たちにとって特別なものです。天体観測は、専門的な知識がなくても手軽に楽しめる趣味のひとつ。とはいえ、「何を用意すればいいの?」「どうやって観測すればいいの?」と迷う人も多いでしょう。

今回は、初めての天体観測を楽しむために最低限そろえたい道具と、基本的な観測方法を紹介します。

1. 天体観測に必要な道具

天体観測は、肉眼でも十分に楽しめますが、より詳細に星や惑星を観察するためにはいくつかの道具があると便利です。

1-1. 星空観察に便利なアプリ or 星空早見盤

天体観測の初心者にとって、最初に戸惑うのが「どの星がどの星座なのか分からない」という点です。そんなときに便利なのが、スマートフォンの星空アプリや、紙製の星座早見盤です。

●おすすめの星空観測アプリ

現在、多くの天体観測アプリが提供されており、初心者でも簡単に星座を見つけることができます。特に以下のアプリは、使いやすく人気があります。

1. Star Walk 2 Ads+(iOS / Android)
スマホを空にかざすだけで、現在見えている星座や惑星の位置をリアルタイムで確認できるアプリ。AR機能やタイムマシン機能を備え、天文イベントの情報も提供してくれます。

・ App Store | Google Play
https://apps.apple.com/jp/app/star-walk-2-ads-無料星座アプリ/id1112481571
・ Google Play
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.vitotechnology.StarWalk2Free&hl=ja

2. Sky Guide(iOS専用)
オフラインでも使えるシンプルで美しい星空アプリ。星座や惑星の歴史、神話などの解説も豊富で、初心者向けに分かりやすい内容になっています。

・ App Store
https://apps.apple.com/jp/app/sky-guide/id576588894

●星座早見盤も便利!

また、スマホを使わずに天体観測を楽しみたい人には、紙製の星座早見盤もおすすめです。アプリと異なり、電池切れを気にせず使えるのが利点です。

1-2. 双眼鏡(初心者向けの天体観測アイテム)

「天体望遠鏡は高価でハードルが高い・・・」と感じる人には、双眼鏡がおすすめです。

天体観測に適した双眼鏡の選び方
・倍率は7倍~10倍程度が使いやすい(倍率が高すぎると手ブレしやすい)
・レンズの口径が大きいほど明るく見える(50mm前後が理想)
・三脚を使うと安定して観測しやすい

双眼鏡があれば、オリオン大星雲(M42)やアンドロメダ銀河(M31)などの天体も見やすくなります。

1-3. 天体望遠鏡(より詳しく星を観察したい人に)

本格的に天体観測を楽しみたい人は、天体望遠鏡の購入を検討しても良いでしょう。ただし種類が多く、選び方が難しいので、初心者向けのポイントを押さえておくことが大切です。

初心者向けの天体望遠鏡の選び方
・口径が大きいものほど集光力が強く、天体が明るく見える(70mm以上推奨)
・屈折式と反射式があるが、初心者にはメンテナンスが楽な屈折式がおすすめ
・自動導入機能付きの望遠鏡は操作が簡単で便利

まずはエントリーモデルで試し、慣れてきたらステップアップするのがおすすめです。

また天体望遠鏡では三脚が必須です。天体望遠鏡に付属していることも多いですが、この三脚の選び方も重要なポイントです。

ここでは詳細は省きますが、三脚がぐらついていたり、細かい微調整ができないと観測が難しくなるため、天体望遠鏡の購入時には三脚の種類や機能にも注意しましょう。

2. 天体観測の基本的な流れ

道具をそろえたら、実際に天体観測を楽しんでみましょう。以下の手順で進めると、初心者でもスムーズに観測できます。

2-1. 観測する場所を決める

天体観測に適した場所を選ぶことが重要です。街明かりが強い場所では星が見えにくいため、できるだけ光害が少ない郊外や高台を選びましょう。

【観測地のポイント】
・街明かりが少なく、空が開けている場所
・交通アクセスが良く、安全に過ごせる場所
・天候が安定している日を選ぶ(晴天&月明かりが少ない夜がおすすめ)

2-3. 観測したい天体を決める

「今夜どんな星が見えるのか?」を事前にチェックしておくと、観測がスムーズになります。

おすすめの天体観測アプリやサイトを活用!
・アプリ「Star Walk 2」や「Sky Guide」で星空マップを確認
・国立天文台のサイトで天体イベントをチェック

季節にもよりますが、初めての観測では、冬の大三角(オリオン座・こいぬ座・おおいぬ座) やプレアデス星団(すばる) など、比較的見つけやすい星を探すのが良いでしょう。

2-3. 目が暗闇に慣れるのを待つ(暗順応)

明るい光を見た直後は、暗い星が見えにくくなります。観測を始める前に、最低15分ほど暗闇に目を慣らす(暗順応) 時間を取りましょう。

また観測中にスマホを見ると、暗順応がリセットされてしまうため、画面の明るさを最小にするか、赤色フィルターを使うのがおすすめです。

3. まとめ

天体観測は特別な機材がなくても、肉眼・双眼鏡・スマホアプリ を使えば手軽に楽しめます。

最初は、明るく見つけやすい星座や惑星を観察しながら、少しずつ知識を増やしていきましょう。

また寒い季節の観測は、防寒対策が必須です。安全にも配慮しながら、夜空を楽しんでくださいね。

コメントを書き込む