気象庁の科学館
気象科学館は、気象庁が運営している科学館です。
2020年に完成した地上14階、地下2階建ての気象庁新庁舎の2階に入ります。建物には気象庁に加えて、港区立教育センターとの合同庁舎となっており、港区立みなと科学館も入っています。
開館は1997年6月1日の気象記念日となり、当時は気象庁本庁の大手町庁舎1階にありました。気象庁の移転に伴い、2019年9月に一時閉館し、その後新型コロナウイルスの影響で延期があったものの、2020年7月1日に現在地でリニューアルオープンしています。
館内では、気象庁の仕事が複数のテーマに分けて紹介されています。
15の展示コーナー
展示は、15個のコーナーが設けられています。
リニューアル移転時に新たに作られた「ウェザーミッション」では、新人予報官になりきり、クイズに挑戦しながら防災や減災について学ぶことが出来ます。
展示には、気象庁で実際に使用されている雨量計や風向風速計などの観測機器を展示する「ミニアメダス」や、波浪と津波を模擬的に発生させられる「津波シミュレーター」といった、気象庁ならではのコーナーがあります。
台風と竜巻の発生の仕組みを学べる装置の「うずのすけ」や、緊急地震速報のデモ端末なども体験できます。
映像作品が楽しめるうずまきシアターも
大手町時代にあったミニシアターは、渦巻状で3面スクリーンの「うずまきシアター」に生まれ変わり、映像作品が配信されています。作品は、気象庁の仕事を紹介する番組や、外国人観光客も対象とした日本の四季の紹介番組など、複数が用意されています。
展示物は定期的に入れ替えも行われており、入れ替え期間には臨時休館や、展示物の一時休止の場合もあるため、注意が必要です。
気象庁は職場見学も、地下の食堂は平日のみ利用可能
同じ建物に入る気象庁は、平日に団体(2~10名程度)を対象としたオペレーションルームの職場見学も実施しています。
見学は、平日の気象科学館開館日のみ1日2回(10:50~、13:50~、1回30分程度)実施されており、気象防災と地震火山の2つのオペレーションルームを窓越しに見学しながら、気象科学館の解説員による説明が行われます。
予約は電話で受け付けており、希望日の2カ月前の月初めから2週間前まで、先着順で申し込めます。
建物の1、2階には飲食スペースはありせんが、地下1階には職員向けの気象庁食堂があり、営業は平日のみとなりますが、一般の利用も可能です。
気象科学館の隣には、港区立みなと科学館のプラネタリウムも位置しています。
休館日は毎月第2月、火曜日、入館は無料
気象科学館は、毎月第2月曜日と火曜日が休館日となっており、月曜日が祝日の場合は開館し、火曜日と水曜日が休館となります。また年末年始(12月29日~1月3日)も休館となる他、同じ建物に入るみなと科学館の休館日も休館となります。なお、8月は休館日も開館しています。
入館は無料となり、館内の写真撮影も自由に可能です。
最寄り駅は「虎ノ門ヒルズ」「神谷町」駅、駐車場は無し
建物は、東京メトロ日比谷線の虎ノ門ヒルズ駅と神谷町駅の中間ぐらいの位置にあり、虎ノ門ヒルズ駅からはA2a出口から徒歩4分、神谷町駅からは4b出口から徒歩5分ほどの場所にあります。
その他、東京メトロ銀座線・虎ノ門駅からは徒歩10分ほど、南北線・六本木一丁目駅からは徒歩15分ほどでのアクセスとなります。
来館者用の駐車場は用意されていません。周辺はオフィス街のためコインパーキングは点在していますが、最寄りで大きなコインパーキングは、隣のビルとなる虎ノ門37森ビルの地下に、収容台数36台の駐車場があります。ただこちらの駐車場は、日祝日は休業となり、土曜日も営業は18時までのため注意が必要です。