冬の星座はきらびやかです。
明るい星が多く、都会でも見ることができます。
夜空を見上げるとオリオン座やシリウスがひときわ目立ちますが、それだけではありません。
今回は冬の星座の中でも見つけやすい冬の大六角を紹介しましょう。
冬の大六角とは
冬の大三角は有名ですが、冬の大六角とはどの星でしょう?
冬のダイヤモンドと呼ぶ人もいますが「ダイヤモンド」はひし形と思ってしまいます。
ですから今回は「冬の大六角」と呼ぶこととします。
冬の大六角の構成
巨大な冬の大六角は迫力があります。
その六角形を構成するのは全て1等星で明るくてよく目立ちます。
天頂に近いところから時計回りに紹介しましょう。
カペラ | ぎょしゃ座 | 0.08等 |
アルデバラン | おうし座 | 0.86等 |
リゲル | オリオン座 | 0.13等 |
シリウス | おおいぬ座 | -0.46等 |
プロキオン | こいぬ座 | 0.37等 |
ポルックス | ふたご座 | 1.14等 |
ここではそれぞれの星座を見ていきましょう。
ぎょしゃ座
ぎょしゃ座は将棋の駒のような形をしています。
カペラは五角形の凸部を上に見て右肩部分に位置します。
黄色い1等星です。
ちなみに五角形の凸部の頂点の星も2等星なので、その気になればよく見えます。
おうし座
おうし座は黄道十二星座のひとつです。
1等星のアルデバランのある星座ですが、それよりもプレアデス星団の方が有名かもしれません。
日本では「昴(すばる)」と呼ばれます。
冬の大六角の外側で、アルデバランの近くに見えます。
オリオン座
説明するまでもないオリオン座ですね。
1等星はリゲルとベテルギウスです。
【冬の大三角】
ベテルギウスはシリウス、プロキオンと冬の大三角を構成していて、冬の大六角の中心あたりに位置します。
六角形の中に三角形があるので、幾何学的にもとても美しい構成です。
オリオン座はほとんどが冬の大六角の中に入っています。
おおおいぬ座
太陽を除き全天で最も明るい恒星がシリウスです。
おおいぬ座の1等星で、天狼星とも呼ばれます。
シリウスが明るすぎて目立ちませんが、おおいぬ座には4つの2等星があります。
かなり華やかな星座です。
こいぬ座
こいぬ座にはプロキオンがいます。
とは言え、次に明るいのが3等星ですので目立たない星座です。
ふたご座
ふたご座は黄道十二星座のひとつです。
1等星のポルックスと2等星のカストルが双子を形成しています。
ふたご座もほぼ全てが冬の大六角の中にあります。
冬の星座の醍醐味とは
冬の大六角はきらびやかです。
ベテルギウスまで含めると、7つの1等星に心が奪われます。
さらにオリオン座やふたご座のカストル、おうし座の昴も見えます。
究極のきらびやかな夜空と呼ぶに値します。
東天にはしし座のレグルスが待ち構えています。
北天ではカシオペア座と北斗七星の両方が見えます。
さらに、もうひとつ大切な星があります。
南極老人星:カノープス
冬の大六角のさらに南にりゅうこつ座があります。
この星座は日本では水平線ギリギリのあたりなのでほとんど見えません。
東京都だと小笠原諸島でなら見ることができます。
もっと南に行けばはっきりと見えますし、オーストラリアでは1年中見ることができます。
りゅうこつ座の1等星がカノープスで、別名が南極老人星です。
シリウスの次に明るく輝く星で、平和の象徴と考えられています。