葛飾区立の博物館、天文展示やプラネタリウム
葛飾区立博物館のプラネタリウムです。天文展示室や天体観測室もあります。
葛飾区立郷土と天文の博物館は、地上5階建ての博物館で、1階に講堂やロビー、2階に郷土展示室、3階にプラネタリウムと天文展示室、5階に天体観測室があります。1991年にオープンしました。
元々別々に計画されていた郷土資料館とプラネタリウムが1つの施設として開館しており、「郷土」と「宇宙」が共に学べる場となっています。
展示室での常設展示の他、体験学習室を利用して、歴史や文化から天文まで様々な体験学習も提供されています。
直径18メートルのドーム、天文展示室では常設展示
プラネタリウムは、直径18メートルの傾斜型ドームとなっており、2018年にリニューアルされています。
投影機には、光学式プラネタリウム「インフィニウムΣ」を導入しており、2万7,000個の星を投影できます。リニューアル時には、プラネタリウムシステムやプロジェクター、ドームスクリーン、スピーカーシステムなども刷新。より解像度の高い鮮やでクリアな星空を、幅広い表現力があるサウンドで楽しめます。
座席はリニューアルによりそれまでの165席から140席に変更となっています。特徴は、3つの回答ボタンが付いていることで、「クイズの出るプラネタリウム」として、クイズ付のプログラムが提供されています。毎年夏には季節番組「クイズ！スター＆プラネット」も行われ、プラネタリウムを見ながら早押しクイズにチャレンジするという、他にはない番組となっています。
天文展示室には、代表的な4台の小型望遠鏡や、天文学者ティコ・プラーエが使用した「大アーミラリー」のレプリカなどが展示されており、宇宙や太陽系、太陽についての解説スペースも設けられています。また2階にはフーコーの振り子も展示されています。
プログラムはオリジナル番組、季節プログラムも
プログラムは、いずれも独自に作成されたオリジナル番組で、平日は1日1～2回（長期休暇期間は変更）、土曜日は4～6回、日・祝日は4回、放送されています。
土日・祝日の午前中（長期休暇期間は変更）にはこども番組「かつしかドームステーション」が組まれており、今夜の星空や宇宙に関する解説の他、クイズなどを使った星遊びなども行われます。
一般向けプログラムは、季節の番組として、月毎に異なる企画の番組が投影されています。
金曜（祝日除く）と土曜日のみ午後7時に臨時上映のプログラムが組まれており、「今夜の星空」として専門職員の生解説による番組が上映されます。解説内容と担当の解説者は毎回異なるため、何度でも楽しめるプログラムとなっています。
なお学習投影などにより、プログラムの変更や中止もあるため、当日の上映プログラムはホームページで確認して下さい。
太陽望遠鏡や星空のエレベーターも
5階の天体観測室には、ニコン製の25センチメートル屈折クーデ式天体望遠鏡が設置されています。東京の空でも観測可能な月や惑星といった明るい星の観測に適している望遠鏡です。天体観測室では、星の観望会「かつしか星空散歩」が定期的に開催されています。
屋上には、ニコン製のグレゴリー・クーデ式太陽望遠鏡（口径30センチメートル）が設置されており、観測された太陽のリアルタイムの姿は、天文展示室にある直径1.6メートルのスクリーンで確認出来ます（太陽望遠鏡は現在、調整中のため投影を中止しています）。
また博物館のエレベーターは、「星空のエレベーター」となっています。天井には、冬の星座や流れ星、天の川が光り、真っ暗な中エレベーター内で星空を楽しむことが出来ます。
1階の講堂は、郷土もしくは天文の学習目的で使用する団体に、貸出も行われています。
休館日は毎週月曜日と第2、4火曜日
葛飾区郷土と天文の博物館は、毎週月曜日と第2、4火曜日が休館日となっており、月曜日が祝日の場合は開館、第2、4火曜日が祝日の場合は開館して翌平日が休館日となります。
博物館自体の入館には大人100円、小・中学生50円の入館料が必要となり、これとは別に、プラネタリウムを観覧する場合は、観覧料として大人350円、小・中学生100円が必要となります。
投影チケットは現地での販売となり、先着順で定員は140名です。一部のイベントは事前予約制となっています。
最寄り駅は「お花茶屋」駅、駐車場も併設
最寄りの鉄道駅は、京成電鉄・お花茶屋駅となり、駅からの徒歩は8分ほどです。
JR常磐線の亀有駅からは徒歩の場合は徒歩25分ほどかかるため、京成タウンバス経由でのアクセスとなります。東京メトロ・綾瀬駅、JR総武本線・新小岩駅からも京成タウンバスでアクセス可能です。
駐車場も併設しており、15台分の駐車スペースがあります。
写真は(c) Google Map
