お寺に併設のプラネタリウム
プラネターリアム銀河座は、葛飾区の證願寺(ショウガンジ)にあるプラネタリウムです。世界的に見ても珍しい、お寺にあるプラネタリウムとなります。
證願寺は、創建は1600年にまでさかのぼる真宗大谷派の単立寺院で、当初は湯島の地にありました。その後、江戸の大火により浅草に移転し、関東大震災後の昭和7(1932)年に現在地に移転しています。
境内にはプラネタリウムの他に、天文台が入る建物もあります。
直径8.0メートルの水平ドーム
プラネタリウムは、直径8.0メートルの水平ドームとなっており、25席を備えています。
投影機には、ペンタックスのプロ機の試作機を譲り受けたという「Cosmostar No.0」を開館時から使用しており、その後導入された大平技研の「MEGASTAR CLASS」も使い分けて、投影が行われています。
ペンタックスの投影機は試作機で終わったため、世界でも唯一、ペンタックス製の投影機が鑑賞できる場所となっています。
2008年にはアストロアーツの全天周デジタルプラネタリウム「ステラドーム・プロ」を導入。2011年にもリニューアルしており、天窓工房によるプロジェクタも加えて、表現力にあふれた星空の投影を可能としています。
座り心地の良い革張りの椅子や床暖房を導入するなど、設備にもこだわりが見られます。
投影は第1・3土曜日、完全予約制
投影は原則、毎月第1と第3土曜日のみ行われ、完全予約制となっています。
当初は、仏法を分かりやすく解説するため、お寺の檀家向けに設置されていましたが、現在は一般公開されています。
投影は毎月テーマを変えて行われており、天文の様々な話題が紹介されます。番組は、1回約60分となっており、春日了館長(證願寺住職)と解説員の2名による生解説がメインコンテンツという、他のプラネタリウムとは違った投影となっています。星空投影や解説も行われます。
対象は高校生以上となり、定員は1回25名です。投影前月にWebフォームで事前予約を受け付けており、応募に当たっては、1組2名までなどルールもあるため、事前にホームページでの確認が必要です。
ゲストを招いた特別投影も
一般投影だけでなく、天文関連のゲストを招いた特別投影も定期的に行われています。様々な講師が登場しており、天文関連の興味深い話を聞くことができます。
月によっては、毎月のテーマとは別に、特別プログラムによる投影が行われることもあります。
プレミアムサービスも
通常のチケットに加えて、人気が高い最後列の特別シートが確保されたプレミアムサービスも提供しています。毎回6名限定となっています。
シートだけでなく、投影前に和風街挨拶でコーヒー付きのもてなしタイムもあり、リラックしてからプラネタリウムを楽しめます。
また1組限定のペアシートも用意されています。
通常の観覧料は1人1,000円、プレミアムサービスは1人2,000円、ペアシートは4,000円(2名分)となっています。
最寄り駅は「京成立石」駅、駐車場は境内に
最寄り駅は、最寄りは京成・押上線の京成立石駅となり、徒歩で7分の距離です。
京成立石駅は普通しか停車しませんが、1駅隣の特急や快速停車駅で一部スカイライナーも停車する京成本線・押上線の青砥駅からも徒歩10分ほどの距離となります。
バスの場合は、京成バスの「文化会館かつしかシンフォニーヒルズ」から徒歩2分ほどの場所となり、亀有駅や新小岩駅駅方面からの路線が走っています。
境内には車の駐車スペースもありますが、台数が限られているため注意が必要です。
写真は(c) Google Map